CD/DVDに入れたプログラムでPCが起動できる、その仕組みについて。
PC内のOSに依存せず、それ自身が起動する機能をもつソフト、ブートソフト。
ネットで
「ブータブル ソフト」や
「起動 ディスク」
などのキーワードで検索するといろいろなブートソフトがみつかります。
無料でダウンロードできるブートソフトの例を挙げると
- DOSのシステムが入ったフロッピーディスク
- LinuxベースのOSが入ったブータブルCD(またはDVD) = 1CD Linux
などがあります。
ダウンロードしたブートソフトのファイルをディスクにコピーしただけではブータブルにはなりません。
フロッピーディスク用のもの、CD(またはDVD)のもの、それぞれ特有の方法でディスクを作成する必要があります。
フロッピーディスク用のものはたいていイメージファイル(拡張子が.img または.ima)になっています。
イメージファイルを使うためにはそれを解読してフロッピーに書き込むためのソフトウェアが必要となります。
フロッピー用の.img ファイルは RawWritewin というフリーウェアで大部分対応できます。
フロッピー用の.ima ファイルは SUPERウルトラISO というソフトウェアの体験版で対応できます。
(ソフトの詳しい使い方は説明しません。)
CDまたはDVD用のイメージファイルはISOファイル(拡張子が.iso)が標準的です。
(イメージファイル作成ソフトで作ったファイルによっては違う拡張子のものがいくつかあります。)
ISOファイルに対応したCD・DVD作成用のソフトを使ってCDまたはDVDを作成します。
フリーウェアでは DVD Decrypter 他多数あります。
作成済みのISOファイルをCDやDVDに焼く方法は前回簡単に書きました。
ではISOファイルはどうやって作成するのでしょうか?
ただのISOファイルではなく、ブータブルなISOファイルです。
前回紹介したようなブートソフトの他に、
Windows上で使うフリーウェア、
ランチャープログラム、
Autorun.inf
これらも一緒に収めたディスク=マルチロールディスクのISOファイルです。
さらに
- 1つではなく複数のブートソフトを入れて、起動時にどのブートソフトを使うかを選択できるようにする
- そこにフロッピー用のブートソフトも加える
ようにしたいと思います。
どのブートソフトでも可能とはいきませんが、大部分はこれから紹介する方法で作成することができます。
ちなみに複数のブートソフトを一緒に入れて起動時に選択できるようなものを
マルチブート
といいます。
次回へ続きます。