CD/DVDに入れてランチャーとして動くツールを作る方法を考えます。
AHK ( Auto Hot Key の略)はショートカットキーとして使うのが多いようですが、前回言いましたようにランチャーとしても使える、というわけです。
(ショートカットキー:キーボードの特定の複数のキーを同時に押すとあらかじめ設定しておいたプログラムが実行される)
ランチャーを作成しコンパイルしても作業は終わりではありません。
マルチロールディスクを PC にセットしたときに、完成したランチャーの( .exe )ファイルが自動再生するように設定が必要です。
自動再生の設定には AHK とは別の知識が必要となります。
これについては別の記事「ディスクを自動再生」で紹介します。
AHK には3つの大きな欠点があります。
それは
- Windows NT 2000 XP (おそらくVista, 7 も)のみに対応、
- C言語の難しいところである「使用メモリー領域の管理」がうまくできていない
- 日本語の扱いに制限がある
ということです。
1番目は、95・98・Me には対応していない、Vista と 7 は未確認と考えてください。
2番目については
作ったプログラムをなんども繰り返し実行しているうちにうまく動かなくなる
という症状を発生させます。
いったんプログラムを終了し、再度使っても同じです。
本来はプログラム終了時にそれまで使用していたメモリー領域は開放されるはずなのですが、どうもうまくいっていないように思います。
この場合、PC を再起動すれば正常に起動するようになります。
ですが、ランチャーとして使う場合には
ランチャーに画像を多く使わない(表示されるもののサイズが大きすぎない)限りは
こうした問題は起きていません。
3番目については
プログラム中に日本語を書くと文字化けしたり、日本語を正しく処理できなかったりします。
何ができて何ができないのかは、実際に使ってみないとわからないところがあります。
英語(半角英数字)であればこうした問題は起きません。
ランチャーをこだわって作るのであれば AHK を習得することをお勧めいたします。
しかし AHK が使えるようになるには時間がかかります。
「ランチャーを作るには AHK を覚えてください。」、
では、多くの方がここで諦めてしまうことでしょう。
目的は AHK を使えるようになることではありません。
私のように苦労する必要はないのです。
そこで
「マルチロールディスク用のランチャーをみなさんが簡単に作れるようにするにはどうしたらいいのか?」
と考えて出した解決策が次のものです。
テキストランチャーへ続きます。