パピーリナクスとピングの2つのリナックスをディスク1枚に入れます。
似たような構造の 1CD Linux の Puppy Linux と PING をマルチブートで起動できるようにするためには3つのファイルが必要となります。
isolinux.cfg と menu.txt と bcdw.ini
isolinux.cfg を次のように書き換え保存します。
isolinux.cfg
display menu.txt
prompt 1
LABEL 1
kernel puppy/vmlinuz
append initrd=puppy/initrd.gz pmedia=cd
timeout 50
LABEL 2
KERNEL PING/kernel
APPEND vga=normal devfs=nomount pxe ramdisk_size=33000 load_ramdisk=1 init=/linuxrc prompt_ramdisk=0 initrd=PING/initrd.gz root=/dev/ram0 rw noapic nolapic lba
太い文字が変更された箇所です。
画面に menu.txt に書かれた内容を表示する、となっています。
そして各設定の名前(LABEL)を数字の1と2にしています。
これにより数字の1を押すと Puppy Linux が、2を押すと PING が起動するようになります。
NotePad (メモ帳)を起動して、次のように書き、Multima フォルダの中に menu.txt として保存します。
menu.txt
MENU
***********************************************
1 : Puppy Linux
2 : PING ( Partition Backup and Recovery )
***********************************************
Please select a number and press ENTER ,
or Puppy Linux start after 5 seconds.
***********************************************
このテキストが画面に表示されます。
最後に bcdw.ini の [MenuItems] の次の行( Puppy Linux 用だったもの)を書き換えます。
bcdw.ini についてもう少し詳しくはこちらのページの bcdw.ini の書き換え に載せています。
bcdw.ini
書き換える前
¥isolinux.bin ; PuppyLinux
¥BootSoft¥memtest.iso ; memory test
¥BootSoft¥Dos.ima ; DOS
C: ; Boot from drive C
:PowerOff ; Power Off
[MenuOptions]
書きえた後(赤字の部分が変更した箇所)
¥isolinux.bin ; PuppyLinux or PING
¥BootSoft¥memtest.iso ; memory test
¥BootSoft¥Dos.ima ; DOS
C: ; Boot from drive C
:PowerOff ; Power Off
[MenuOptions]
これで、
bcdw.ini の [MenuItems] の内容が画面に表示される↓
そのまま待つかまたは [ENER] キーを押す↓
menu.txt の内容が画面に表示される。↓
1のキーと [ENTER] を押すかそのまま待てば Puppy Linux が、
2のキーと [ENTER] を押せば PING がブートする。
という動作をするようになりました。
以上の方法で、似たファイル構造の1CD Linux であればいくつもディスクに入れることができます。
Multima でブートした最初の画面
そのまま待つか、{Enter} を押すか、1を押して {Enter} を押す、のどれかをした時に現れる画面。